こんばんは。
なおき(@naoki_finance)です。
今回は、中長期的なトレンド転換のタイミングを可視化できるインジケータであるMACDについてシェアします。
MACDもインジケータとしては移動平均線の次くらいにメジャーなインジケータですのでトレードする方は覚えておきましょう。
MACD(マックディー)とは?
MACD(読み:マックディー)は、Moving Average Convergence Divergenceの略で指数平滑移動平均線(EMA)が使用されているインジケータです。
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チャートに表示するとこのような表示になります。
いつも見るチャートの下に表示されている黄色の枠で囲ってある部分がMACDとなります。
このようにMACDをチャートに表示させるとチャート上ではなく下に表示されるので初めて使う場合は、見づらいかもしれませんがすぐ慣れますよ。
ではMACDの部分をもう少し拡大してみます。
このようにMACDは3つの要素から構成されており、青色の線のことをMACD線、オレンジ色の線のことをシグナル線、ピンク色の棒グラフをヒストグラムと呼びます。
MACDの計算式
MACDを構成する要素の計算方法は以下の通りです。。
ポイント
MACD線 = 短期EMA - 長期EMA
シグナル線 = MACD線の指数平滑移動平均線
※通常は、短期EMAのパラメータは12、長期EMAのパラメータは26、シグナルのパラメータは9となります。
ヒストグラム = MACD - シグナル
MACDを活用したトレンド把握
上記の計算方法を見てもらえば分かると思いますが、シグナル線はMACD線を更に指数平滑移動平均線化したものとなります。
そのため、MACD線のほうがシグナル線よりも値動きに対して先に反応します。
これを利用してトレンドの転換を見極めます。
ポイント
MACD線がシグナル線をゴールデンクロス(上抜け)したらアップトレンドへの転換。
MACD線がシグナル線をデッドクロス(下抜け)したらダウントレンドへの転換。
これらのタイミングでそれぞれ買い/売りすることが良いとされています。
しかし、先ほどのMACDを見ていただいてもお分かりだと思いますが、ダマシももちろんあります。
この赤〇のようにMACD線がゴールデンクロスしたとしてもまたデッドクロスすることも往々にしてあるため、注意が必要です。
このようなパターンが頻発する相場の場合は、ヒストグラムの活用が有効になってきます。
ヒストグラムは、MACD線とシグナル線の乖離の大きさを表しているため、ヒストグラムが大きいほどトレンドが出ていることになります。
そこである程度ヒストグラムが大きくなってから(=トレンドが出てから)トレードすることでダマシに引っかかる確率を下げることができます。
ただし、そもそもMACD線とシグナル線のゴールデンクロス/デッドクロスが少し頂点や底から遅れて発生するため、ヒストグラムがあまりに大きくなってからだと値幅を取りづらくなってしまうのでそこは注意が必要です。
これに関してはその通貨によって特徴が変わってくるのでいろいろ過去検証をしてみましょう。
そしてこの頂点や底から遅れて発生するという特徴からMACDは中長期的なトレンドを把握するの向いており、短期トレードには向いていないことも理解しておきましょう。
つまり、日足や週足などでMACDを使ったトレードは、私のように兼業で長い時間が取れない人やゆったりトレードしたい人にもおすすめです。
トレーディングビューでのMACDの表示/設定方法
ではトレーディングビューでのMACDの表示/設定方法をご説明します。
MACDの表示
- チャート上部のインジケーターをクリックします。
- 開いたダイアログの検索ボックスにmacdと入力します。
- MACDを選択するとチャート下部に表示されます。
MACDの設定
先ほども書きましたが、MACDの通常のパラメータは以下となります。
短期EMAのパラメータは、12
長期EMAのパラメータは、26
シグナル線のパラメータは、9
今回は、トレーディングビューを使っていますが、たぶんどのチャートソフトでもデフォルトでこの値になっていると思います。
そして他のインジケータであればこの設定値は相場に合わせて変更することも多いのですが、MACDに関してはこのままで良いと思います。
理由としましては、世界中の人がこの設定値を使用している(=既に相場に合っている)可能性が高いからです。
まとめ
MACDもMAのように世界中の人がチャートを見始めて初期に覚えるインジケータであり、世界中の人が使用しており、かなり信頼できるインジケータです。
そのため、トレンドが出ている相場ではとても有効に機能することから覚えておいて損はありませんので一度試してみてください。
ではまた。
今回サンプル画像で載せたチャートはトレーディングビューという高機能チャートソフトを使っています。
無料でも十分な機能が使えますので一度お試しください。