こんにちは。
なおき(@naoki_finance)です。
2018年2月24日(土)に東京で行われた株式会社withB主催のエンジニア向け第一回仮想通貨・ブロックチェーン企業 合同企業説明会 に行ってきました。
私は、普段ブロックチェーンや仮想通貨とは全く関係ない分野ですが、システムエンジニアをやっていますので今後転職するとしたらやはりこの分野じゃないだろうかと思っており、今後のために企業研究を兼ねて参加せてもらいました。
目次
説明会概要
名称:第1回エンジニア向け 仮想通貨・ブロックチェーン企業 合同企業説明会 in 東京
主催:株式会社withB 株式会社グラコネ
日時:2018年2月24日(土)13:30~18:10
場所:株式会社LIFULL(東京都千代田区麹町1-4-4)
会場では1Fで受付を済ませ、会場は、2Fと8Fに分かれています。
2Fでは企業の個別相談ブース、8Fでは個別相談ブースに加え、各企業のプレゼン会場が2つあります。
企業のプレゼン
私はこの23の企業の中で8つの企業のプレゼンを聞いてきました。
シビラ株式会社
私は、所要があって遅れてしまったのでこの企業説明会で初めて聞いたプレゼンがシビラ株式会社のものでしたが、一番衝撃的なものでした。
シビラでは、ブロックチェーンの改ざんされず、システムダウンすることがないという特性を生かし、野菜の産地を明確にしたり、カップルの愛の印をブロックチェーンに刻むということを行っているユニークな企業です。
登壇した篠原裕幸さんのことを私は知らなかったのですが、相当早い段階からビットコインやブロックチェーンにも注目し、活動されているということでブロックチェーンで世界を変えたいという壮大な想いも持っていました。
その一つとして紹介されたのは、完全に自動運転化された車社会です。
車の自動運転はご存じの通り、着々と研究開発が進められていますが、最終的にはこれにブロックチェーンを使うことでより良い社会が作れるとおっしゃっていました。
車同士がネットワークで繋がり、直接隣を走行している車と「トークンを渡すから道を開けてくれなど」の交渉を行い、成立すればトークンを渡して道を開けてもらう。
同様に信号などとも直接通信を行うことでスムーズで安心な車社会を構築できるといいます。
ブロックチェーンを使わずにこれを実現すると中央集権的なサーバが必要になり、毎回サーバに問い合わせてサーバが計算して結果を返すということをしなければいけませんが、ブロックチェーンを使い、それぞれの車がノードとなり、直接通信すればこのような煩わしさが解消されるということでした。
これが実現するのはまだ先の話だと思いますが、これはもう映画の中の話ではなく、現実的な目標の話といえそうでとてもワクワクしますね。
このような革新的なことをやりたい方にはもってこいですね。
株式会社ビットポイントジャパン
株式会社ビットポイントジャパンは、BIT Point取引所を運営している会社です。
BIT Point取引所は、FXトレーダーにはおなじみのMT4という取引ソフトが使用できるのが特徴的です。(私もMT4が使えるということで初めての仮想通貨取引所の口座開設は、BIT Pointでした)
※日本の仮想通貨取引所でMT4を使える取引所はBIT Pointだけだと思います。
MT4が使えるということは、MT4上で動作する自動売買ソフト(EA)も使用できることも利点の一つです。
株式会社ビットポイントジャパンは、つい最近オフィスを六本木に移転されたそうで眺めの良いオフィスで仕事ができそうです。笑
また、日本の仮想通貨取引所を運営している会社の中で断トツの資本金(44億3,000万円)で運営していること、経営陣も日本の大きな金融機関で長年業務を経験してきたメンバーを揃えており、健全性はどこにも負けないとの自負があるとのことでした。
更に日本の取引所運営だけじゃなく、香港や韓国、台湾などに関連会社を設立し、業務を行っているということでグローバルに活躍することもできそうです。
カレンシーポート株式会社
カレンシーポート株式会社は、Fintechスタートアップ企業が集まる東京 大手町のFINOLAB内にオフィスを構えている会社です。
登壇していたCEOの杉井さんは、自身でブロックチェーン関連の本を出版するなどかなり早い段階からブロックチェーンに携わっていた方ということです。
カレンシーポートでは、数少ないメンバーで数多くの案件を手掛けており、とても手が回らないため、多くのエンジニアを募集しているということでした。
カレンシーポートの特徴としては、メンバーの多くが副業をしているということで自由な働き方が可能ということでした。
副業と書きましたが、別の会社を経営しながらカレンシーポートにもジョインしているという人も多いとのことです。
カレンシーポートに入社をするとそのような経営者との人脈もできるなど、仕事以外の面でも充実しそうです。
また、FINOLABのセキュリティはかなり厳しいらしく、オフィスにたどり着くまで4つほどの扉でセキュリティを担保しているといことでしたが、月に1度程度、FINOLABに入っている他の企業との交流会なども開かれており、積極的に情報交換をしているということです。
QUOINE株式会社
QUOINE株式会社は、QASHという通貨を扱っているQUOINEX取引所を運営しているのでご存知の方も多いかと多いと思います。
QUOINEは、コインと読みます。
スピーカーの方は、読み方だけでも覚えて帰ってもらえれば今日のミッションは終了だと語っていました。笑
QUOINEは、シンガポールで生まれたようですが、昨年始まった日本の仮想通貨交換業者にいち早く登録すべく、日本に本社を構えているということで日本のマーケットに力を入れているということです。
また、QUOINEは、取引所の運営はもちろん、新しく取引所を運営したいという会社に取引所運営のノウハウやシステムを提供するプラットフォームを提供することで仮想通貨の発展に貢献したいと語っていました。
シンガポールで生まれたということでオフィスも日本、シンガポール、ベトナムに構えているということでグローバルに活躍したい人にはもってこいかもしれませんね。
インフォテリア株式会社
インフォテリア株式会社も名前だけ知っていた会社ですが、ASTERIA WARPやHandbookといった実際に業務で使用している製品を作っている会社だということをここで初めて知りました。笑
このASTERIA WARPという製品は、データベース同士をGUIで視覚的に繋ぐ(データを流す)ことができる製品なのですが、これらのデータベース連携の知見を活かし、ブロックチェーンと既存のデータベースとをうまく連携させることで最適なシステムにしたいということでした。
インフォテリア株式会社は、新しいことに積極的に参画する風土だということで積極的に新しい人材を確保したいということでした。
ただし、配属される部署は新しい部署なのでプログラミングだけをしていれば良いというわけではなく、客先との折衝などもできる人材を求めているということでした。
株式会社DMM.comラボ
DMMということでてっきりDMM Bitcoin取引所の話かと思って聞いてみたら全然違いました。
もちろんグループ会社ですのでDMM Bitcoin取引所の話も少しは出たのですが、ここではラボとついているだけあって実際に利益を出すという仕事ではなく、いかにしてブロックチェーンを活用したプロダクトを生み出せるかを複数人のグループ毎に検討しあい、毎回発表していき、ブロックチェーンの発展に貢献するという会社ということでした。
ただ、利益を出すわけではないのでアウトプットしたものがどのように評価され、成果となるのかこのプレゼンだけでは分かりませんでしたが、自分ではアイデアは思いつくけど一人では実現の仕方が分からないという人にはDMMという大きな看板がついてくれることは心強いのではないかと感じました。
DMMは、金沢にマイニングファームを作ったり、先述のように取引所を作ったりと仮想通貨やブロックチェーンにも積極的に関わっている企業なので今後も要注目ですね。
リアルワールドゲームス株式会社
リアルワールドゲームス株式会社は、名前は全然知らなかったのですが、ゲームと会社名についていることと、今回の出展企業で他にゲームと名の付く企業がなかったので聞いてみました。
リアルワールドゲームス株式会社が手掛けるBitHuntersは、ポケモンGOのように街中を歩き周り、他のプレイヤーがその街の特徴的なスポットを写真付きで投稿し、リアルワールドゲームス株式会社が承認したスポットを発見していくゲームということです。
この、街の特徴的なスポットを投稿し、承認されるとトークンがもらえるという仕組みでここにブロックチェーンが使われています。
ゲーム界でもブロックチェーンは注目されていますし、そのゲームの中のアイテムをトークンで購入できるようになるみたいな話も聞きますので今後が楽しみです。
株式会社Aerial Partners
株式会社Aerial Partnersは、二匹目のヒヨコさん(@2nd_chick)が代表を務める仮想通貨の確定申告に特化した税理士紹介サービスや私も使用している仮想通貨損益の自動計算ツール『G-tax』を提供している会社です。
界隈では有名ですのでTwitterをやっている方はこの企業をご存知の方も多いと思います。
以前からG-taxを利用させていただいていたこともあり、この会社は知っていましたが、エンジニア向けの企業説明会になぜ出展されているのかなと思っていました。
今年、Aerial Parnersでは自身でトークンエコノミーを実現したいということでブロックチェーンエンジニアを含めたあらゆるエンジニアを募集しているということでした。
具体的にどのようにトークンエコノミーを実現しようとしているのかは分かりませんでしたが、一から自分たちで作り出すのはエンジニアとしてはやりがいがありますね。
まとめ
今転職活動をしているわけではないので下調べをしていったわけではなかったことから取引所を運営している企業以外はあまり知りませんでした。
私は仮想通貨を先に知ってからブロックチェーンのことを知ったのでどうしても仮想通貨関連の企業に目が行きがちだったのですが純粋にブロックチェーンを使用したシステムの構築を行っている企業もあり、目からウロコでした。
ただ単にブロックチェーンが目新しいものだから使うのではなく、これまで使われてきたデータベースとブロックチェーンを使い分け、新しいことを始めるのはわくわくしますね。
今後もブロックチェーンを使用した新しいサービスや企業がたくさん出てくると思いますので注目していきたいと思います。
また、第二回の説明会も4月中旬に開催されるようなので気になる方はこちらから情報をチェックしてみることをお勧めします。
ではまた。