こんにちは。
なおき(@naoki_finance)です。
2018年7月17日(火)東京 秋葉原のCIVI研修センターにて世界初のBANKERAミートアップが開催されました。
私も参加してきましたのでミートアップについて簡単にレポしていきます。
まず、CIVI研修センターに到着すると電光掲示板にはこのような表示がありました。
会場内に入るとかなり広い会場の中にたくさんの人がいらっしゃっていました。
最終的には200人を超えていたのではないでしょうか。
私も何度かミートアップには参加してきましたが、人数的にはかなり多いほうだと思います。
平日18時半からの開催とサラリーマンには参加しづらい時間帯だったと思いますが、これだけの人が集まるというのは注目度も高いということでしょう。
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BANKERA CEO Vytautasからのプレゼン
ミートアップが始まるとBankera Japan(@BankeraJP)を運営しているシマダさんから今回のミートアップについて話がありました。
その後、BANKERAのCEOであるVytautasからのプレゼンです。
全部は書ききれませんので私が印象に残ったポイントのみ箇条書きで記述していきます。
・Vytautasは、博士課程時にビットコインのセンチメント分析(ポジティブ/ネガティブのデータを拾ってきて分析し、価格の上げ下げを予測するもの)の論文を執筆していた。
※ こちら(https://www.emeraldinsight.com/doi/full/10.1108/JRF-06-2017-0092)に確かに名前があり、32ドル払えば読めるようです。
ただ、投稿日が2017年となっていますね。2017年時点では博士課程の学生だったのでしょうか?
・Spectro Coinという名前は、あらゆるコインをサポートできるように名付けた。
・BANKERAはSpectro Coinのスピンオフでより、これまでの銀行のような業務もやっていく。
・現在は、87人の専門家のチーム。
・日本語ができるメンバーは2人。
・クライアントは、880,000人。
・Spectro Coinは、決済に焦点を置いている。
BANKERAのプロダクトについて
BANKERAが取引所を持つことのメリット
・他のコインへの流動性を確保できる。
・自分で取引所を持つことによって安全にローンを行うことができる。
・BNKトークンの必要性を上げることができる。
ローン商品について
・BTCやETHを担保に融資を行うことができる。
・暗号通貨と暗号通貨の融資、暗号通貨とFiatの融資も可能。
投資商品について
・センチメント分析に基づいて投資する商品を出したい。
・ブロックチェーンの情報が投資商品に反映されているか見ていないのでそれを分析していきたい。
投資助言業務
・全てのエコシステムが完成したら通常の銀行が行っているような投資助言業務を行っていきたい。
・新しい形の通貨を作っていきたい。
・BANKERAのエコシステムを使って新しい通貨(暗号通貨に限らない)を作り、BANKERAの中で完結したい。
このような内容でした。
当初のWPに書かれていないもの(取引所など)もあとからプロダクトに追加されたため、進捗に遅れは出ているものの開発は進んでいるということでした。
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質疑応答
Vytautasのプレゼンが終わるとそのままの流れで質疑応答の時間となりました。
こちらについても箇条書きで記述していきます。
・誤送金を防止するシステムはあるか?NEMのメッセージ忘れなど。
→トラッキングを行える環境や人員はいる。
・今でも返金が滞っていることが多いのでシステム構築を求める。
→6カ月は遅すぎるので私のとこに来てくれ。
・日本のマーケットについて思うこと。
→暗号通貨の市場においてはもっとも進んでいる市場である。
日本はクレジットカード払いなどは進んでいないが、暗号通貨は現金の代替に使われるようになると想定しているので日本は重要なターゲットである。
日本は決済と投機の両面で可能性がある。
・日本は規制が厳しいが、どう思っているか。
→日本だけでなく、他国でも厳しくなっているのでコンプライアンスに重点を置いている。
今後、3、4年は日本は数歩先をいくのではないか。
・日本におけるBNKトークンの流動性を高めるためには金融庁とうまくやらなければいかないが、どう考えているか。
→日本担当のチームはコミュニティを担当するだけでなく、コンプライアンスも担当するようにチームを結成している。
このチームで日本の銀行ライセンスの獲得にも動いていく。
約束できるのはヨーロッパの市場ではある程度やってきたが、ヨーロッパの次は日本をターゲットにしている。
日本の金融当局とも会話している。
・ETHとNEM両方のブロックチェーン上で開発するメリットは?
→ETHとNEMの両方のコミュニティを巻き込んで大きくしていくことができる。
・ホワイトペーパーに完全に稼動される状態とあるがどういう意味か。
→BANKERAウォレットが出るということを当初は指していたが、その後、取引所などをやっていくということを発表した。
・WPで営業利益率が90%となっているが、これはどこから出てきたのか。
→SpectroCoinの事業と比較してそれほど大きくならないだろうということを鑑みて出てきた数字
・営業利益率は、30%程度が妥当ではないか。
→SpectroCoinの手数料などを計算しながら出していく。
・BNKトークンの流動性を確保するために他取引所の上場を計画しているか。
→他の取引所上場にお金をかけるよりも自分の取引所を成長させるように投資していきたい。
・日本の取引所への上場も考えているか。
→日本の取引所へトークンを適合させていきたい。そのための日本チームである。
・センチメント分析をBANKERAはどのようにとらえているか。AIとの住み分けは?
→AIと呼べるものというより、機械学習、データマイニングに留まっていると考えている。
機械学習、データマイニングを使っているが、AIと呼べるものではない。
・他の取引所も銀行をターゲットにしているが、BANKERA取引所との住み分けは?
→ほとんどの取引所よりも数歩先にいっていると自負している。競合の誰よりも先手をうって動いている。
・なぜ資料が日本語化されていないのか。
→いろいろ検討したが、なるべく文字を少なくしてみた。
・BANKERAでXRPを使う予定、もしくはRipple社のシステムを使う予定はあるか。
→現在XRPを扱う予定もある。検討のトップ5に入っている。
Rippleプロトコルも検討している。規模が拡大したらサポートしたい。
・ドクター論文を見ていたいが、論文の詳細を教えてほしい。
→ジャーナルオブリスクファイナンス。
今後マーケティングプランの一環としていろいろな商品をマーケティングしていくのでチェックしてほしい。
・SpectroCoinは法人向けの商品があるが、法人向けのクライアントはいくつくらいあるか。
→法人向けのサービスは、2点。マーチャントサービス。2000程度。
もう一つは、マネーロンダリングのリスクに対しては厳しくしている。
・資金調達をする予定は?時価総額の目標は?
→資金調達は今は考えていない。取引所の開発が完了したらマーケティングをしていく。もし、必要なら方法を考える。
・デビットカードの配布はいつか。
→2カ月以内に配布予定。
・電子マネーのライセンスを取得したとあるが、スマホをかざすだけで決済できるようになるのか。
→ヨーロッパで行った経験を活かして日本でも展開したい。
・別の取引所と比較してどのようなものになるのか。運用していく体制は?既存の人でやるのか新たに調達するのか。
→他の有名取引所と比較し、Fiatとも交換しており、変わりない。基本的には既存の人でやるが、新しい人も雇用していく計画がある。
SpectroCoinは決済手段のため、リアルタイムサポートしていたが、取引所はトレードのためなのでそれはない。
・取引所のオープンはいつか。
→年末までにはローンチしたい。
・BNKが下がっているがHitBTCが売っているのではないか。
→HitBTCには無料では配布していない。
こんな内容でした。
質問時間もかなり多く取っていたはずでしたが、かなり盛況で時間が足りませんでしたね。
(私も質問をしたかったですが残念ながら時間切れでした)
これまで参加したミートアップなどでは日本人らしくなかなか手が上がらない場合も多いですが、これだけ多くの質問が出るのはそれだけみんながBANKERAに関心があるということでしょう。
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最後に
2時間(通訳が入り、英語と日本語半分ずつと考えると実質1時間程度)という短いミートアップでしたが、とてもたくさんのことがCEOの口から生で聞けたり、これまで発表されていなかった新しい商品の情報を聞くことができて私としてはかなり充実したミートアップでした。
金融庁とも会話をしているということで今後、どのようにBANKERAが日本に参入してきてくれるのか楽しみです。
他の取引所よりも銀行業務という点において数歩先を進んでいるという自信がある言葉も聞けましたし、今後の展開に期待したいと思います。
ではまた。