こんばんは。
なおき(@naoki_finance)です。
今回は、フィボナッチ・リトレースメントというインジケータについて解説しようと思います。
私は以前、フィボナッチ・リトレースメントの間違った使い方をしてしまていまして失敗しかけたのですが、もう少し具体的な使い方をシェアしていこうと思います。
フィボナッチとは?
本題のフィボナッチ・リトレースメントに入る前にフィボナッチについて簡単に説明します。
このフィボナッチという名前は、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチという方から取られたものでこの方はフィボナッチ数列というものを発見しました。
こんな数列です。
0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144・・・
始めにゼロから始まり、次に1、その次からは前の2つの数字を足していくというものです。
これを続けていくとどの数も先(上記数列だと右)の数に対して0.618に近づいていきます。
そして2つ先(上記数列だと2つ右)の数に対して0.382に近づいていきます。
この0.618や0.382の数字、見たことありませんか?
既にフィボナッチ・リトレースメントを使ったことがある方はこの数字のラインが引かれていたことを思い出した方もいらっしゃると思います。
これらの数字(割合)は、黄金比と呼ばれ、ただの数遊びではなく、自然界でもよく見られる比率なのです。
例えば、人の顔が黄金比に近いほど美しいと言われているのをテレビで見たことがある方もいらっしゃると思いますが、その黄金比のことです。
インジケータとしてのフィボナッチ
このフィボナッチ(黄金比)を使ったインジケータは実はいろいろあります。
この画像はZaif取引所のチャートから持ってきたものですが、今回ご紹介するフィボナッチ・リトレースメントから始まり、たくさんのインジケータがありますね。
フィボナッチを使った様々なインジケータが開発されていることからそれだけ世界中の人がフィボナッチを信頼し、チャート分析をしているということが分かります。
その中でも一番よく目にするのが、フィボナッチ・リトレースメントです。
フィボナッチの何かのインジケータを使うのであればこちらのフィボナッチ・リトレースメントを使ってみましょう。
フィボナッチ・リトレースメントの使い道
では実際にフィボナッチ・リトレースメントはどういうときに使用するのかご紹介します。
フィボナッチ・リトレースメントは、トレンド相場においてどの程度の調整が入るのかを予想するのに使用します。
トレンドが一方向に出ているときでも必ず調整が入ります。一直線に上がり続ける相場はありませんよね。
その調整が入った際にどこで調整が止まるのか、分かったら最高ですよね。そんな時に使えるんですよ。
例えばこんなチャートがあります。これは2018年1月からのXEM/JPYのチャートです。
2018年1月に高値を付けてから大きく下落し、右端で大きな陽線が出て調整となった場面でフィボナッチ・リトレースメントを入れています。
すると水平線がいくつかと左に数字(0.XXXが割合でかっこ内が1XEM当たりの値段)が並んでいます。
フィボナッチ・リトレースメントがうまく引けていればこの水平線のどこかで調整が終わる可能性が高いです。
ではもう少しチャートを進めてみます。
こんな感じとなりました。先ほど入れたフィボナッチ・リトレースメントの0.382(38.2%)のラインで跳ね返ってまた下落していることが分かるかと思います。
このように調整が水平線付近で終わる可能性が高いので反発したところで押し目買いをしていくという使い方ができます。
ちなみに今回は、0.382の水平線で止まっていますが、実際は0.5や0.618で止まることのほうが多いです。
フィボナッチ・リトレースメントを使う上での注意点
フィボナッチ・リトレースメントは、高値から安値(または安値から高値)を結びますが、適当に引けばいいというものでもありませんので注意が必要です。
1.上昇トレンドなら安値から高値、下降トレンドなら高値から安値に引く。
前回の記事でも書いたのですが、どちらから引くかで割合が変わってきます。
2.フィボナッチ・リトレースメントが機能しているところに引く。
先ほどのチャートでは、このA点からB点に向かってフィボナッチ・リトレースメントを引きました。
この際に他の箇所がフィボナッチ・リトレースメントの水平線で意識されているかを確認する必要があります。
今回の場合、下のような青〇部分で意識されていることが分かります。
高値から安値、安値から高値を結んでみて水平線がうまく意識されていないようでしたらそれは引く位置が間違っているかそのチャートではフィボナッチ・リトレースメントが機能しないことになりますので注意しましょう。
まとめ
フィボナッチ・リトレースメントはとても有用なインジケータです。
どこまで調整するか分からない相場で心の支えとなる指標があると精神的にとても安定しますし、ちゃんと機能していれば押し目買いが成功する可能性が高くなります。
いろんな箇所に引いてみて実際に使えるか、どんなところへ引けばいいかを確認してみると面白い発見があると思いますのでぜひお試しください。
では。