こんばんは。
なおき(@naoki_finance)です。
仮想通貨に限らず、為替FXなどでもよく言われているボリンジャーバンド(BB)の2σ(シグマ)ラインタッチの逆張り手法ですが、これをしていると負ける原因となります。
みなさんもこの手法を聞いて挑戦してことがある方は失敗した経験があるのではないでしょうか。
今回は、なぜ2σラインタッチ逆張り手法では負けてしまうのか、その理由と実際にはどのようにBBを使うべきかシェアします。
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1. エクスパンション時は2σを普通に超えてくる
BBの2σラインはよく、2σの上下限ラインの間に約96%の確率でローソク足が入るといわれています。
(ちなみに1σの上下限の間には約68%)
そのため、2σのラインタッチで逆張りすれば96%の割合でそこから跳ね返ってくると思うのももっともです。
しかし、このチャートの場合はどうでしょう。
このチャートは、2018年6月11日のBTC/USDの1時間足チャートです。
青の線がBB2σの線となっています。
見ていただければお分かりのように右の赤〇で囲ったところで2σラインをタッチしています。
しかし、その後、BB2σ線が大きく膨らみ(エクスパンション)、BB2σ線を大きく超えて下落してしまいました。
細かい説明は省きますが、このようにトレンドが出ている相場ではBBσ線の96%というのはアテになりません。
もし、ここで逆張りしていたらどうなるでしょう?
もちろん大損ですよね。
2. スクイーズ時に勝てる期間/値幅が少ない
エクスパンションの反対でBBが収縮したことをスクイーズと呼びますがこの期間であれば確かに2σラインタッチ逆張り手法も有効に作用します。
ただ、その期間は先ほどのチャートを見てもらえれば分かりますが、勝てる期間や値幅と負ける期間や値幅のどっちが多いでしょう。
黄色の〇で囲った部分は辛うじて勝てそうな気もしますが、このように小さく値幅を取っている間に他の部分で大きく負けることが目に見えて分かりますよね。
検証していただければ分かりますが、2σラインタッチ逆張り手法で勝てる期間と勝てない期間を比べてみると勝てない期間のほうがBTCの場合、圧倒的に多いです。
3. BB開発者がこの手法を推奨していない
BBを開発したジョン・A・ボリンジャーさんはそもそもこの2σラインタッチ逆張り手法は否定しています。
なぜこの手法が流行り、むしろこの手法のほうが本当の手法よりも有名になってしまったのか分かりません。
私もBBに関してはこの手法を先に知りました。。。
ただ、開発者が否定している以上、この手法を用いるべきではないでしょう。
開発者のボリンジャーさん自らがボリンジャーバンドの使い方を解説した本の翻訳版はこちらです。
BBは順張りで使う!
ではBBは全く使えないインジケータなのかというとそうではありません。
ちゃんと使うことができれば有用なインジケータになります。
使い方としましては、むしろエクスパンションしたときの2σラインブレイク時に順張りで使うことをオススメします。
代表的な箇所に赤〇を付けましたが、BBはエクスパンションとスクイーズが繰り返されます。
永遠とエクスパンションしていたり、スクイーズしていることはありません。
そのため、スクイーズ後、エクスパンションしたタイミングでその方向に順張りしたほうが短期間で値幅も取れることになります。
クローズはBBがスクイーズし始めたときがオススメです。
この方法であれば利益は大きく、損失は小さくできる可能性が高くなります。
最後に
BBの2σラインタッチ逆張り手法がうまくいかない理由は分かっていただけたでしょうか。
この手法を最初に教えられて損失を出し、BBは使えないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは使い方が悪かっただけかもしれません。
BBも非常に人気が高いインジケータですので損失を出してしまう前に有用な使い方してください。
ではまた。
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今回サンプル画像で載せたチャートはトレーディングビューという高機能チャートソフトを使っています。
無料でも十分な機能が使えますので一度お試しください。